肩こりや首こりで鍼灸院に通い始める人が増えていますが、そもそも鍼灸治療とはなんなのでしょうか。そもそも鍼灸とひとことにまとめていますが、鍼=「はり」と、灸=「きゅう」という別々の治療法を総称する言葉です。日本に西洋医学が入って来た明治以降、従来からおこなわれてきた伝統医学は東洋医学と呼んで区別するようになりました。東洋医学のメインは植物の根や皮などを使用する漢方と、この鍼・灸だったのです。灸はもぐさを皮膚の上に乗せて燃やす治療として民間でもおこなわれてきましたが、現在では皮膚に直接乗せない間接的が主流で、じんわり温かくて気持ちのよい治療です。鍼は成人の髪の毛くらいの細い鍼をツボに刺し、さまざまな健康効果を引き出す方法です。もちろん現在では感染症防止のため1回使い捨ての鍼を使用し、痛みもありません。気持ちがよく効果的で、どちらも皮膚に痕が残るようなことはないため、こりに悩む若い女性もたくさん鍼灸治療を受けはじめているのです。